神戸下町雑記

貧乏中年男子のどうでもいい備忘録

映画雑記 The Graduate

07/30「The Graduate dTVにて

子供の頃に観たきりだったのでわりとこう感動のラブロマンス的な印象もないではなかったんですけど、実際はまさにニューシネマといいますか、おっさん顔の若者? ダスティン・ホフマンが退屈と不安と虚無感と、あとは童貞らしさ爆発しつつやんちゃをしたら大火傷をしたよ、みたいな。エレーンに恋するのもいまひとつ感情移入しづらいというか、あの一家の女子は解るんだけど面倒っぽくて。

 

そしてよく言われることですど、ラストシーンからそっと笑顔が消えるのは好きです。あの後に素晴らしい未来が待っているはずがない。ゾンビから逃げても世界はどうせ滅んでるんだし行くとこないよ、みたいな空気感がこの時代らしさですね。ただ正直ちょっと物語中盤の退屈さと、主人公に一切感情を乗せられなかったために何度か中断して観ることになりました。たぶんぼくは当時の若者ではなかったのでしょう。