神戸下町雑記

貧乏中年男子のどうでもいい備忘録

神戸下町雑記 2015/07/18

07/18「Warm Bodies dTVにて

くうこうぐらし! で終わるのかと思ったら案外早くいろんなことが展開して、さっぱり綺麗に片付いてしまうというなんというかアメリカンな感じではありました。先日観た「ショーン・オブ・ザ・デッド」と比較すると、同じくゾンビと和解(ではないかもですけど)する作品として、あちらがドライなぶん容赦がない物語だったのと比べると、すごくなにもかも上手くいった、カルマはすべてガイコツが背負って死んでいったかのような、畳みきった物語でしたね。

それがキライということでもないですし、これを観る層としてはこれが正解なんだと思うのですが、ゾンビ物語的ななんともいえない物悲しさを期待してはいけないものでした。まあゾンビでもイケメンで優しければなんとかなるのだ、と。そこにある理由みたいなものはテキトーで構わない。テキトーなものの大部分は「愛」、これに尽きます。

まあだいたい愛があればすべての物語をハッピーエンドにすることが出来るくらいの無敵のものですから、これはこれで良いのです。でもなんだかしっくりこないなあ……ヒロインは綺麗で可愛らしく、Rくんも優しげなイケメンで、それが幸せになるのなら言うことないのに。

たぶんラストでガイコツにすべてを負わせたことと、じゃあこの子たち何食って生きていけばいいのかとか、あとまだガイコツや変化してないゾンビが存在するかもしれないのに壁を破壊しちゃうお気楽さとか……いやあの壁、本編でほぼ役に立ってませんでしたけど……そのあたりでモンヤリしてしまったのはあります。

考えてはいけない、愛は感じるものだ、ということで。あ、そういえばRくんのレコードコレクションは良かったですね。正体がちょっと知りたくもありましたが、生まれ変わった以上彼はRくん以外の何者でもないのでしょう。ロミオという名前だったのかは、解らないままで。