神戸下町雑記

貧乏中年男子のどうでもいい備忘録

神戸下町雑記 2015/07/14

07/15「Jesus Christ Superstar dTVにて

曲くらいはアンドリュー・ロイド・ウェバーのCDで聴いたくらいです。同氏の「オペラ座の怪人」がとても好きで、これもいつか観てみようと思っていました。キリストの受難を描くロック…オペラとのこと。

曲は文句なし。ガチガチの物語ではなく。ロックやソウルを取り入れ、戯画化された世界なんですが、根幹は真面目にキリストの孤独さ…大衆の無理解や終わりのない要求、神に対する不信など、音楽に乗せて染みてくる物語でした。それだけに結末で、あれっそこで終わっちゃうんだ、というのはありました。奇跡は基本的に描かないんですね。

ユダがやっぱりいい役で、歌もまたすごかったです。なにしろ彼とイエスの物語ですし。そういえば冒頭とラストに、「これは物語である」という仕掛けがあるのですけど、イエスとユダだけは役者というだけではない描き方ですよね。そこらへんが心憎いなあと思いました。