神戸下町雑記

貧乏中年男子のどうでもいい備忘録

神戸下町雑記 2015/07/11

07/12「吸血鬼ゴケミドロ huluにて

昔から気にはなってましたけどhuluに入っていたので今更……まあ期待はしていませんでしたけど、それ以上というかそれ以下というか、結果としてはまあこんなものだろう、みたいな感じでした。

まず最初のバードストライクの天丼で笑ってしまったので、これはもうこういうものなんだと思います。現代だからということではなくて、おそらく当時でも苦笑いの起きたことでしょう。チープさはこの場合かくあるべき舞台装置でもあります。真面目に考えてはいけない。おもちゃの飛行機が落っこちて羽が折れるくらいの被害というのものどかです。

ただ俳優さんたちの怪演は素晴らしく、それだけでも充分インパクトのあるものでした。高英男は昭和の美形といった感じで、その怪しさといい役柄に合ってました。あと何故かこう当初は中年男性ばかり狙うというホモ感もあって最高です。最後までクソ人間だった北村英三もまた完璧でした。手塚治虫のマンガにいそうな感じ、といいますか。

チープさ極まりない作品ですが、ただそこで描こうとしたイメージみたいなものは良いなあと思いました。赤い空や、赤く染まっていく地球など。後者なんかは(もう語られ尽くしているとは思いますが)数年後の宇宙戦艦ヤマトがまんま引用してる感じもしますね。ところでそのラストの円盤の大群が地球に、のシーンなどはマーズ・アタックでも(当時のパロディとして)観た気がするので、当時のテンプレみたいなものなんでしょうね。