神戸下町雑記

貧乏中年男子のどうでもいい備忘録

神戸下町雑記 2015/07/11

07/11「Singin’ in the Rain dTVにて

いろいろ観ているものや観たいものを考えると、huluよりdTVのほうが安いし便利ではないだろうか、という結論になり、早速huluをサスペンドして契約してみました。今後Netflixが来ますし選択肢が増えるのは良いことだと思います。

dTVは古い映画で好みのものが多かったのも選んだ理由のひとつで、それで早速観たのが「雨に唄えば」でした。

これは確か中学生頃に観たっきりで、およそ30年ぶりくらいの視聴になります。実のところあんまり覚えてなくて、その理由はなにか当時色々観ててゴッチャになってるんですよね……戦犯はおそらく当時関西で長期休みの度にやっていた「CINEMAだいすき!」のせいでしょう。

この番組はセンスの良いOPに乗せて、テーマで特集された映画に解りやすく的確な解説がテロップで入るというもので、まずレンタルでも手に取ることのないような名作や古い作品まで放送してくれて(深夜とはいえ確かCMなしで!)、本当に素晴らしい番組でした。あれで映画を観る時のハードルがかなり下げられたと思います。

これのミュージカル特集でやったのはこれではなくてスタッフ同じの「踊る大紐育」だったと思います。なのでこれは普通にゴールデンで観たはず。最近はもうそういう名画ってやんないですよね。文化の発信源とか気取っててまったく情けないことです。

まあとにかく、それで新鮮に観られたのもあるとは思うのですけど、びっくりするくらい退屈しない(途中の妄想ミュージカルはちと長くは感じましたが)作品でした。こんなに粋で洒落てて、ちゃんと笑える作品だとは。そりゃ名作です。

まあ解りやすさのために莫迦で性格も悪いという敵役にはちょっと同情もしましたけど……誰か殺したでもなし、今だとあそこまで叩き潰すような展開にはならない気もしますね。

なにしろ気持ちよさの詰まった作品で、娯楽とはかくあるべし、みたいなことを思いました。現代はもしかしたら色々考えすぎ、盛りすぎなのかもですね。