神戸下町雑記

貧乏中年男子のどうでもいい備忘録

映画雑記 La migliore offerta

08/28「La migliore offerta WOWOWにて

邦題は「鑑定士と顔のない依頼人」。このタイトルの段階で、これがラブロマンスではなくてミステリだったと気が付くべきだったんでしょうね……まあそれこそ「贋作の中にも真実はある」というテーマですから、あのエンディングについても絶望感だけではないと思います 2290;確かにそれはそこにあった、というお話。なのでそれ以上去った者に関しては語らなかったのでしょう。

トルナトーレ監督の画は綺麗で落ち着いていて観やすいです。長い時間飽きずに観ることが出来ました。あとラストシーンのチェコの町並みが本当に素晴らしい。一度は行ってみたい場所です。

映画雑記 Der Teufelsgeiger

08/26「Der TeufelsgeigerWOWOWにて

直訳すると「悪魔のヴァイオリニスト」とのこと。意味は解るんですけど、やっぱりこう、悪魔と契約してしまったヴァイオリニストという感じでした。否定してましたけどウルバーニの方が悪魔的でしたよね。

天才音楽家がモラル的にアレというのは「アマデウス」でもありましたが、好きなパターンです。テーマそのものはまったく違ってるんですけど。とにかく最初のコンサートまでは観てるこっちがイライラする感じで。でも演奏のすごさで納得してしまうのが素晴らしいところ 2290;

主演の デイヴィッド・ギャレットはあんな美男子でモデルで天才的なヴァイオリニストというのは、いったい前世でどんな善行を積んできたんでしょう……演技も良くて、演奏の説得力ももちろんすごい。これしかないという配役ですよね。ビジュアル的にこうロック・スター&# 12398;ようでもありました。演奏もギターの超絶技巧を思い出したりして。

物語は余韻はあれどなんともモヤモヤと終わってしまうのですが(たぶんエピローグが若干冗長)、音楽だけですべて許してしまう作品でした。

にしてもリンク先の解説、「天才的な腕前を持ちながら誰にも認められずにいたパガニーニが、敏腕マネージャーとその娘である歌手との出会いを通して、人間的に成長していく姿を描く」はウソすぎやしないかな……。

映画雑記 ルパン三世

08/21「ルパン三世WOWOWにて

評判よりは悪くないですし、正直最近のアニメよりは楽しめたかな、と思いました。でもそれは単にハードルが低いだけではあるんですよね。

次元はわりとイメージ合ってましたし、次元っぽい新しいキャラとして良かったと思います。単純にカッコイイですよね、役者さんが。不二子もブラック・ウィドウになってましたけど、それはそれでまあそれっぽく。五右衛門は可もなく不可もなくですが、アクションは良か 2387;たです。ルパンは…ちょっとアニメに寄せようとしてる感じで、なんかこうモノマネを観てる感じでした。そういう意味でいちばん酷かったのは銭形じゃないかと思います。あれアフレコもたまにズレててちょっと酷かった。

原作というかアニメが基盤となるのはしょうがないですし、そこを外すわけにもいかなかったんでしょうけど、足枷がきつかったようには感じました。それでもこれビギンズとしてはそんなに悪くないんですよね。最初から五右衛門仲間でいいじゃんとは思いましたけど、そこ 2399;踏襲したのでしょう。泥棒界のスーパーチーム、というかアベンジャーズというのは悪くない構成だと思ったんですが……。

なんというか、外人さんがみんな吹替なのはいいんです。でも物語中に、すごく状況とかの説明が入るんですよね。わざわざ説明って感じで台詞で言わせてたりする。これは脚本が良くないというよりも、たぶんもう「そういう層」に向ける前提なんだなあとか思いました。そ 2358;いう意味でこれはもう「そういう映画」にしかならない。

もうべつにキャラ物映画としてはこれでもいいんですけど、それで潰しちゃうには勿体ないコンテンツだと思うんですけどね。でも今の日本ってもしかして「そういう映画」でないと駄目なのかな……。